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Perfect days [映画]

カンヌ映画祭で役所広司さんが主演男優賞をとった映画、ようやく映画館へ
見に行ってまいりました

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毎日毎日、判で押したように同じ暮らしを続ける平山
well orderedというのかな
本棚、育てている植物の手入れ、机の上、玄関、布団のたたみ方も、ひげの手入れも
何もかもきちんと同じ手順で

持ち物は最低限。彼の仕事は渋谷区のモダンなトイレの掃除
手は抜かない
そこまでやるか、というくらいきちんと
誰も見ていないところまで、きちんと
彼の美学なのかな

そして、好きなものは木漏れ日、カセットテープで聞く音楽、銭湯、ママチャリ
行きつけのお店で仕事帰りに飲むお酒、人とのちょっとした触れ合い
スカイツリーの見える街の、本当に古びたアパートの一室が彼の世界

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何があってどうしてこういう生活なのかの説明は一切ない
私たちは、彼の生活からきっと傷ついたことがあるのだろうな、と推し量ることしか
できない

年明け日本を大きな地震が襲い、日常というものは本当に脆くて愛おしいもの
ということを改めて思い知らされると、こういう何も起こらないけれど
静かな生活、って本当はPerfect daysなんだろうな、とつくづく思う

何も起こらないといっても、日々小さな出会いや事件はある
かといって、平山は人と深くかかわろうとはしない
いつも穏やかに思いやりをもって対処する
同じように見える一日でも、同じ一日は決してない
植物は確実に毎日成長し、自分も毎日年を取り、小さな出来事は起こる

一度深く傷ついた人は、怖いのだろうな
でも、静かに静かに人と少しでもかかわって、いる場所を見つけて
やるべきことをキチンとしていく、それこそが生きる、ということなんだろうな

人生がパーティじゃなくても、誰にうらやましがられることなくても
自分が地に足つけて、しっかり生きていればそれは、とても誇れることなんだと思う

大勢と大騒ぎする楽しさと違って、平山は毎日の生活の中に小さな喜びを見つける
特技を持っている
それはとてもとても大事なもので、その喜びを役所さんは、ものすごく上手に
演じていらっしゃる
 
彼は、失楽園、うなぎ、Shall we dance?、孤狼の血、そのほかテレビでも
良い役者さんとして活躍していらっしゃいますけれど、どれも無口
そして自分をさらけ出さない、という役、お上手ですね、色気がまだあります

実際はお茶目な方らしいですけれど(笑)

今回はドイツの方が監督なさっているので、小津映画の影響が強い、とか
やはり選曲などあちらの方の感性がかんじられます

TTT(The Tokyo Toilet).... 東京渋谷区内の17か所の公共トイレを新たなデザインで
改修していくプロジェクトで、TTTの真の価値は建築的価値のみでなく、
日々汚れていくトイレを毎日毎日掃除し続ける掃除員の奮闘にこそあり、
アートの力を通じて掃除員の皆さんへの感謝や
敬意を表したい、という気持ちが映画の根底にある、ということも嬉しいことの一つ
日本にはトイレの神様、という言葉もあり、一番人が嫌がりそうなところを
美しくするのは、神様に喜ばれることでもある、という考えがありますものね

また私の大好きな木漏れ日に注目してくれたことも嬉しかったことの一つ
英語でぴったりな言葉、見つからない

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お時間あったら是非ご覧になってください
後から語りたくなる(笑)。そしてじわじわと効いてくる不思議な映画です

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About time 愛おしい時間について [映画]

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3度目の予防接種も無事に終えて、一応予備のためとっておいたお休み。
やはり予想通り、18時間後くらいに37.3度の熱は出ましたが、それだけで軽く済んだので
撮りためておいた録画を見ることに。

全然タイトルも知らない映画でしたけれど、時々英語の勉強のために洋画を見ることがあるのです。
イギリスの南西部の町、コーンウォールに住むティムは、日々何の変化もない
平凡な暮らしをしている青年。

見かけはちょっとさえない。
その子が21歳の誕生日を迎えたとき、父親から衝撃的な、人生が180度違ってしまうような
話を打ち明けられる。

なんとそれは。。。その一族の男性は、タイムトラベルができる、というとんでもなく
ぶっ飛んだ事実。

父親も21歳の時、その事実をその父から伝えられたと。

そして、滅茶苦茶非科学的な方法で(笑)、実際過去に戻れることを知った彼は
今まで失敗してきたことをやり直してみる(笑)

過去に戻って、やり直したい。。。ということは、誰もが一度は考えたことが
あることだと思います、特に、若いころは。
失敗も恥かくことたくさん。
あの時どうして。。。は、誰もが思うこと。

彼も実際、彼女にアプローチするとき、また初めてベッドインするときも
失敗だらけなので、何度もやり直すなんてシーンが私たちを笑わせてくれる。

しかし、偶然本当に好きになる女の子に出会って人生を始めることで、過去に戻っても解決しない
問題もあるということに気づき始め、大人になっていく。
彼の顔つきが変わって、だんだんかっこよく見えてきますよ(笑)

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そして、いくらさかのぼっても変えられない、人が死ぬという事実。
切ない父親との別れ。家族の問題。
彼も親になり、人生の本当の意味を学んでいくというストーリー。

特に父親との別れのシーンは切なくて美しくて秀逸。ビル・ナイさん、良い味だしてます。
イギリス気質の、毎日同じ暮らしを続ける平凡だけれど、変わり者の家族たち。

最後に彼が学んだことは、普通に生きることの大事さ
毎日を丁寧に暮らすことの愛おしさ

躓いて、失敗して、転んで、傷ついて、それでもまた立ち上がって今の自分がある。
ここにいる自分こそが本当の自分。
もう、タイムトラベルで過去に戻る必要は感じない。

号泣する映画ではないけれど、何かを心にしっかり刻み込まれた気がする。
夜寝るときにじんわりと心にしみてきて、私も確実に大切なメッセージを受け取った気持ちに。

それで、映画を調べたら、あのノッティングヒルの恋人、ラブアクチュアリーを作った
リチャード・カーティスさんの最後の作品。この映画を撮った後、もう作らない、と
宣言したそうです。

だから・・・すごく彼のメッセージが伝わる。
私も、毎日毎日丁寧に、同じ暮らしをしている人を信用する。

同じ時間にお散歩で会う人たち、毎日一生懸命地味にだけれど、確実に仕事を
こなす人々。
平凡だけれど、誰が何と言おうと、自分の生活をかたくなに
私が英国を好きなのも、そんなところに惹かれるからかもしれないと気付いた。

この不安定な世の中。特に生活を奪われた普通の人々のことを今思う。
いかに普通の暮らしをしていくことが大切で、愛おしいものか。

ウクライナの人々のこれからの暮らしを思うと胸がふさぐ。
こうして、今平凡な暮らしを続けられる私たちは幸せ。
でもいつ、どうなるかは誰にもわからない。
そんな中でも、明日を信じて、一日一日を大切に愛する人たちと暮らしたいと
切に思わせてもらった、一本の映画でした。

中に出てくる曲も素敵。
特にHow long will I love you?という歌。
イギリスの地下鉄で、若い恋人たちの季節が移り替わる様子は、胸がときめきます。

いっぱい笑わせてくれて、そして、しみじみ人生について考える…素敵な
作品。
チャンスがあったら、ぜひ見て、、、そして感想お聞きしたいです。
確か2014年に、映画館で上映していたと書いてありましたので、ご覧になった方も
あるかと思います。

今日は雛祭り。
娘たちは出かけているので、今日はお祝いもせず、静かな一日でした。
ワイワイ賑やかもよいけれど、それもまた良し・・・です。
明日は友達と一日遅れの女の子のお祝いランチです^^

おまけで
About time というのは、その時は来た、とか今こそその時、とかそんな意味。





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ジョジョ・ラビット [映画]

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久しぶりに感極まって、ラスト、泣いてしまった。
そばにいる夫にあの場面が、、、と言おうとして
また涙があふれてしまう。
ナチスの訓練校に入りたての時、殺せと言われたウサギを殺すことができず
皆からジョジョ・ラビットとからかわれる少年がこの映画の主人公。

映画はいきなり、ビートルズのI wanna hold your hand からはじまることにびっくり。

そして、パロディのようなヒットラー
ここで笑っていいのか、どうしたらよいのかわからない
複雑な気持ちになってちょっと落ちつかない前半。

このままドタバタ終わってしまうのかと思っているうちに
後半から笑えない、とても悲しい展開になる。
もう誰も笑わない。

ここで書いてしまうと、ストーリーわかってしまって
これから見る方には残念なことになってしまうと思うので
これ以上書きません。

でも、人の感情、優しさ、悲しさ、幸せ、愛は
どこの世界、人種でも同じ。
この映画は子供目線から見た戦争映画。
人を色眼鏡で見る恐ろしさと、戦争のこわさを
すごい勢いで伝えてくる。

ウサギを殺せなかった君は、臆病なんかじゃない。

途中に、最後の二人につながるセリフがあります
その言葉があるから、最後のデビッドボウイの曲のとき
もう号泣。。。

自由にできる今の幸せをつくづく感じます

アメリカで作ったドイツ映画ですから、英語だし
ちょっと不自然なところもありですが
ファシズムの時代の重苦しさばかり強調せず
平和、協調の大事さを伝えることができた点は
ものすごく評価できる映画でこれは一押し!

で、主人公の男の子が孫二人の顔をたしたような
お顔で、それもまた泣かせる一因なのでした。
婿さんはドイツ人なので、見ると複雑かもしれませんが
ドイツ人は自分たちがしてきたことは、きちんと
受け止めて、二度と繰り返さないように学校でも
事実を包み隠さず、学ぶそうです。

ラストで、ぐっと来て、感動が止まらない。
わかる人には、、すごくわかってもらえる映画。。。
そんな気がする映画です。

お母さんの、スカーレットヨハンソンさんも
キャプテンKも、ヨーキーもいい役どころです。

グリーンブック 大いに笑い…そしてほろっと [映画]

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いわずと知れた本年度アカデミー賞で
作品賞など3部門をを受賞したグリーンブック。
早速夫と見てまいりました。

時代はまだ、人種差別が色濃く残る60年代
特に南部でそれがひどかった時代に、黒人が泊まる
施設のガイドがグリーンブック。

主題は人種差別という重いテーマなのですが
プライド高い黒人のピアニストとガサツな白人ドライバー
との8週間にわたるツアーのあと、全く異なる二人に
強い絆ができるという実話に基づいた、大いに
笑わされて、そしてほろっとするお話。

人種も、育つ環境も、価値観も、見かけも
財産も、何もかも違う人たちがいるのがこの世の中。

自分の世界だけしか知らず、他の人たちの
立場を思い図ることのなんと難しいことか。

ましてや、この島国の単一民族の中に暮らしていては
長い間黒人の人たちが受けてきた迫害について
知っていはいても、痛みを知る機会は、なかなか
ないことに気づかされます。

そんな時代に敢えてなぜシャーリーは、南部へ
ツアーを決行しに行ったのか。
その疑問は次第に解けます。
我慢して、耐えて、人間としての尊厳まで
奪われそうになっていく。
人として、耐えがたい孤独を抱えるシャーリーの心に
教養もなく、ガサツで、黒人は大嫌いだったトニーの
心が次第に寄り添います。
トニーの心を変えた大きな理由のひとつが
彼の奏でるピアノの音色かな。

二人の会話、笑わせる。
途中何度も大声で笑ってしまいました。
完璧でない二人…愛おしい(笑)
うちの夫は、単純で、がさつで、大食いで、やること
トニーに近い(笑)
そして古き良き時代のアメリカのクリスマスシーンに
シナトラの歌が流れ。。。感動的なラストへ。

押しつけがましくなく、見た後に心が
ほっこり。幸せな気持ちに。
途中に流れる…ジャズ音楽の数々も素敵。

トニーがシャーリーに言うセリフ。
寂しい時には待っているのではなくて、自分から書いてみるんだよ(このときは手紙の事ですけど、自分から働きかけるということ)この言葉、すごく響きました。
良い映画に出会った日は、幸せです^^

監督は、ピーター・ファレリー

次は、イーストウッドの運び屋かな!
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ボヘミアンラプソディー!! [映画]

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実際の彼らの活動を知らなくても、彼らの曲を聞いたことが
ない人はいないというくらいの人気グループ”クイーン”。
またそのブームが再燃間違いなしという、すごい映画がやってきました!

私がまだ大学生のころにデビューをした彼ら。
ロックには、あまり興味のなかった私でも、繊細でなぜか心惹かれる
メロディライン。
ほかにはない、突出した才能を感じずにはいられなかった。

で、この超個性的なボーカル、フレッドマーキュリー没後、27年
・・・再び、彼らが映画という形で帰ってきたのです・・・

私達はアイマックスシアターで見ましたが、20世紀 Fox の
オープニングから、すでにクイーン仕様!!期待が高まる!

フレッドは、ラミ・マレックが熱演。
彼をはじめ、俳優陣の再現度の高さは、驚愕ものです。

グダグダとした説明は皆無。
往年のヒット曲の生まれるまでの秘密、家族、愛、苦悩。
とにかくあっという間の135分。
物語は、全て最後の伝説のイギリスのウェンブリースタジアムの
ライブエイドに凝縮されます。

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その会場の迫力と熱気に映画館で見ている私たちも
次第に飲み込まれ、体温が上昇するのがわかります。

間違いなく、本年度ナンバーワンの映画。
あなたも、この音楽の嵐に巻き込まれてきてに欲しい!
そして、是非アイマックスで。
私たちが行ったのは、平日夜の最終の回で21時からでしたのに
老若男女を問わずほぼ満席。
映画が終わっても席を立つ人はいず、拍手が沸き起こったという
本当に稀有な映画でした。
見終わって、丸一日がたつのに、いまだに私の耳に
フレディの声が響いています。


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マンマ・ミーア! Here we go [映画]

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ぽっかり予定が空いてしまったので
行くつもりはなかったのに、見に行ってしまった
マンマ・ミーアの続編。
夫は、お付き合いで来たので、鬼瓦みたいな顔で
(濃くて短髪で怖い顔なの!)ついてきましたが。

せっかくだからとアイマックスシアターで見ましたが
これが私は単純に楽しかった!

アバの曲はほと~んど知っていますから
もう出だしからノってしまった(笑)

Everybody screamed, when I kissed the teacher♪
って始まったときは、もう。。。一度こんなこと
人生でやってみたかった(笑)
でもそんなに衝動的にkissしてしまいたくなるような
先生には残念ながらお世話になることはなかった(笑)

今度は、ほとんどの場面は、メリル・ストリープの
ドナの若い時ばかりなので、正直彼女は、ちょっと
あの役はわざとらしいなぁと思っていたので、
若い役者さんだったので正解!と思いました。

ストーリーは、本当に真面目に考えたら、ぶっとんだ
お話なので、??となるところも多々ありますが
この際、ただひたすら音楽とこの幸福感だけを
楽しんで、何が悪い?!という感じに陥る(笑)映画。

そして、出てくる年配の人たちが素敵。
3人のパパ、若い子たちより素敵。
私は、英国王のスピーチに出てきた、コリン ファースが
好きです。

そして、何よりびっくりしたのは
シェール!が出てきたこと。
ソニー&シェールで活躍していたころは、本当に
大人っぽかったので、今相当なお歳?と思いきや
御年74歳。
確かに何度も整形を繰り返してきたといわれてますが
若い~びっくり(≧▽≦)
歌もうまいけれど、美しさへの執念がちょっと
想像を超えてて、その存在感にたまげます。

ミュージカルを見た後は、いつも頭の中が
しばらくミュージカルモードなので・・・

今日仕事行くね!っていったら、夫が
ぶそっと”はい、行ってらっしゃい”なんてソファに寝っ転がったままつまらない表現をするので
ちゃんと踊りながら言ってほしい!
って無理な要求したら
”じゃあお前が先に踊ってよ”って。

で、軽く行ってきますダンスをしたら
鬼瓦権八さん(怖い顔の時はそう呼んでます)は
ソファの上で、ひっくり返った亀みたいに手足
ばたつかせた・・・

その瞬間、あぁ、コリン・ファースとは違いすぎる!っと
逃れられない現実をしみじみ思い知らされました(笑)

すみません、話がそれましたが
深くはないけど、楽しめる!
そして、母の娘に対する愛情、娘の母に対する愛情にぐっとくる
映画でした。
お暇だったら、皆様も行ってみてくださいませ。
この映画を見た後は、なんだか人生もっと自由にして
楽しまなきゃソンソン!って気持ちになります。
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LaLa Land! 夢を追いかけて [映画]

アカデミー賞の発表がありましたね
作品賞は、逃しましたが、ずいぶんたくさんの賞に輝いた
”La La Land”

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ロサンゼルスの、ハリウッドを中心に、夢を追う
人々が集う場所のこと
夢見がちで、現実離れした
と少し批判的な意味でも使われることもあるそうですけれど。

甘酸っぱい・・・ほろ苦いというより、甘酸っぱい。
見終わったときの印象。

ストーリーは、いきなりLAの高速道路から始まります
掴みがすごくって、IMAXで見てしまった私は、その動きに
ついていけないくらい(笑)
でも、身体がリズムをとってしまうこと、必至です(笑)

ストーリーは、女優を目指すけど、なかなかオーディションに合格しない
ミアと、ジャズを愛するセバスチャンとの出会い、恋そして・・・
細かいことは言いませんね^^
見てからのお楽しみです

この映画は、様々な映画へのオマージュが詰まったミュージカル。
そこかしこに、あの映画ね^^と重なるところがいっぱい。
監督のチャレンジだと思います
ミュージカルがあんまり好きではないと思っている方も
ついつい、のめりこんでしまうこと必至。

若いときに、何もかもがうまくいかなくて
もがいて、そして、それでも夢を忘れずにつかみ取ること。
現実との折り合いに苦しみながら、それでも
夢を捨てないで・・・というのが全編を貫く監督のメッセージでしょうか。

ミアとセバスチァンに訪れる思いがけない結末。
でも、こういうことがあるから・・・
これこそが、良い音楽を生んだり、良い女優になったりの
滋味になるのですね
それは、年を重ねた今だからわかることなのかもしれません。

若いときには、楽しいことばかりではなく辛いこともいっぱい
(それは、年を重ねても同じことですけどね)
若さゆえの輝きと不安
でもね。若いってことは、それだけで美しい。
素敵な恋をして、色々なことが起こって、もがいて。
それだけで、抱きしめてあげたくなるほど、愛おしい。
多くの人が、若いときの自分自身を重ねて見てしまうのでは?

恋する二人が、グリフィス天文台の中の星空の中に飛んで行って
踊るシーンの素敵なこと
ほとんど、ミアになりきりますねぇ、胸が高鳴ります。
うん、ワルツ、絶対にマスターしたい。と思わせるシーン^^

この映画のために、ミアを演じたエマ・ストーンは、タップダンス
ジャズダンス、社交ダンスを特訓

セバスチァン演じるライアン・ゴブリングは、ほとんどピアノは素人
だったのにもかかわらず、3か月であれだけマスターしたそう・・・
役者さんって、本当にすごい。

孫が大きくなるまで、私も特訓を重ねて
いつか踊ってもらおう(笑)

皆さま、楽しいミュージカルで、是非是非、若いときの甘酸っぱい気持ちを
シアターで味わってきてくださいませ
Jazzも楽しめますよ^^
映画館からの帰り道、紅潮した頬で、思わず音楽を口ずさむ私がいました。


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Midnight in Paris (聞かせてよ 愛の言葉を) [映画]

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雨で見通しがたたず、本日のウォーキングの予定もおジャン。
で、そうそう、前に聞いて気になっていた映画が地元での小さな
映画館(河喜多映画記念館)で上映されるのを思い出し
急きょ雨の中、お隣の鎌倉へ行ってきました。

ウッディ・アレン監督の2012年公開の作品
Midnight in Paris

冒頭、パリの名所の数々が流れます
あ、ここも思い出の場所。
ここも、ここも。遠い昔訪れたときの事や、娘と4、5年くらい前に
訪れたときの事を思い出します

お話はアメリカの作家志望の男ギル(オーウェン・ウィルソン)が
婚約中の彼女とその両親と一緒にパリを訪れることから始まります

古き良き時代に憧れを抱いているというより、その時代にしか
良さを感じないというくらいの、ちょっと現実的ではない男。
会話なんてとても、勝手で言いたい放題(笑)

そんな、ロマンにうつつを抜かし、現実を見ない男が
ある日、酔っ払って、道に迷っていると・・・
真夜中12時の鐘の音と共に一台の古めかしい車が彼を迎えに来る。
(このシーン、わくわくして好きです)

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そこからファンタジーが始まります
1920年代のそれこそ魅力的なパリ。

そこで、ものすごい人たちに出会います
自然に受け入れられて、どんどん交流してしまう
唐突なんだけれど、自然に見えちゃうんです、これが(笑)

ヘミングウェイ、ダリ、コールポーター、フィッツジェラルド、
コクトー、ピカソ、ロートレック、ゴーギャン・・・
アーティストやら、作家やら、もうてんこ盛り^^

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でも自然に、そして自分がこんなところに入り込んだら
本当に楽しいだろうな、と思わせる上手い演出。

ちゃっかり、ギルは自分の小説まで読んでもらってアドバイスもらったり
おまけにピカソの愛人のアドリアーナと恋にまで落ちてしまう。

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そして現実を見ない男は、その時代に生きていてさえ
アドリアーナが過去に憧れている姿に、自分を照らし合わせ
過去はいつも輝いてみえるけれど
大切なのは今・・・なんて気が付く。

この映画にずっと流れる、優雅な空気
退廃的ともいわれる時代だけれど、儚く美しいベルエポックと
呼ばれる時代

流れる音楽とともに見た後不思議な気持ちに包まれます
ウッディ・アレンってちょっとひねくり回しすぎで
正直あんまり好きではなかったのだけれど
この映画は好き。
今の時代のときに出てくる、知ったかぶりの男とかすごく可笑しい、
居そうで(笑)
エンディングはあれも、ありかな。

映画を見終わって、ぼーっとしていたら、あらら
さすが地元、同じ英語仲間が見ていた(笑)

ちょうどお昼時だったので、地元のおいしいカレー屋さんで
ランチを一緒に。(オクシモロン コマチというところ)

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エスニックなひき肉のカレー。
うん、おいしい♪ スパイシーで、パクチー、効いてる♪
小町通りでちょうど苗を見つけて2苗、お買い上げ。
思いがけず、素敵な雨の日曜日。
(Vivement dimanche(待ち遠しい日曜日?かな、フランス語ダメ(笑))
という、cafeが鎌倉にあるんです、ここはワッフル美味しいのよ)

雨のパリほど素敵なものはないという、ギルの言葉を思いながら
家路についた、日曜日の雨の午後でした。

映画の中で何度か繰り返されるこの歌
懐かしく、そして切ない。
お時間あったらお聞きください。
このころの女性、セクシーですねぇ~

https://youtu.be/QN2o_MS-kn4







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ジャングルブック…しばし夢の世界へ [映画]

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久々に心ワクワク♪
感動する映画に出会いました

小さいときから大好きだった本が実際に目の前にカラーで、
それもまるで私がジャングルの中に迷い込んだように
帰ってきた^^

オープニングのシーンからもうやられます
まるで本当にジャングルに迷い込んだみたい

木々がまるで息づいているよう
そして、ビュンビュンと風まで吹いてきそう

現れる動物たちのなんと愛らしいこと、リアルなこと
私にとって、動物がしゃべったり歌ったりするのは
全然違和感ないことなので、もう一緒にすっかり
入り込んじゃう

ストーリーはご存知のように狼に育てられたモーグルが
成長していくお話
人間たちとの確執とか、動物たちの戦い、愛情
自然界の掟など、様々なことが盛り込まれています

男気のあるクロヒョウのバギーラ
大好きなおっきなくまさん
このお腹にのって、川を下るシーンが大好き。
あんな風にくまさんに乗って歌ってみたい。

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愛情いっぱいのラクシャ。泣かせます。
可愛すぎて、ぎゅっと抱きしめたい、まるで
うちのわんこのような、狼の子供たち。

赤ちゃんのときのモーグルはなんだか
ウチの孫を思い浮かべてしまった。

そして以外に身軽なサルの王様。ダンスシーン笑わせます。
もちろん、愛されキャラばかりではなく
脅威をあたえるトラのシア・カーンという悪役も。

イントロのシーンから最後まで
とても楽しくて、息つく間もない(笑)
途中、はっとして怖くて?!何度椅子から飛び上がったことか。
時々、ヒヤッとさせるのが上手なのよ(笑)

終わったと思ったら、またエンディングが愛らしい。
夢がギュッと詰まっています。
小さかった子供の時の気持ちを思い出します。

帰りには、すっかり気分がジャングルで、うちの中を観葉植物
だらけにしたいという夢がまたムクムクと。
で、お花屋さんによって、これ!って決めたのに
家の中をすっきりさせたい派の夫に即却下されたのでした^^;
そっと買ってしまえばよかった(笑)

とにかくシアワセな楽しい気分になること請け合い!
原作はキプリング。
それがジョン・ファヴロー監督のみごとなCGと2000人から選ばれた
ニール・セディ少年の好演で、夢いっぱいの作品になっています。
シニアはお得になっていますから、是非是非、IMAX3Dでご覧ください。



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オデッセィ・・・火星にひとりぼっち [映画]

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残されているのは、ほんのわずかな食糧と水
限りのある酸素
そして地球からはるか一億四千マイル離れた場所。

そんなところに、一人取り残されてしまったら・・・
どんなに、深刻な話かと思っていたら
時には絶望しそうになるけれど
思いっきり、前向き。そしてユーモアがあり
2時間20分ほどの長い映画ですが飽きさせません。

ストーリーは簡単に。
火星に探索に行った6人のクルー。
調査中に嵐に襲われ、急きょ地球にもどることに
なりますが、その中のマット・ディモン演じる
マークが、一人死んだとみなされて置き去りにされ
・・・しかし生きていた彼は、次の探索までの
4年間を何とか生き延びようと頑張る。というお話。

マット・ディモン、適役だと思います。
頭が良い役が多い人ですけれど
今回も、宇宙飛行士だけれど、植物学者。
そして、もっている科学の知識を総動員して
生き延びる算段をします。

宇宙の話ですから、科学の得意でない私には
解らない話があちこちでてきますが、それは
さらっと流せるくらいで、難解ではない。
でも、実際にNASAの知識を惜しげもなく
提供しているそうです。

え?こんな技術は、まだまだでしょうと
思うような技術も(たとえば、宇宙での農場や
水再生システム、酸素供給装置、居住設備(ハブ)など)実際に実用可能なものがすでにあるそう。

火星の一日は、ソルと呼ばれ、24時間39分。
恐ろしいほどの孤独な日々の中、そして
広大で、何もないところに一人座っている彼。
でも、この孤独感、地球で大勢の人の中にいても
感じることのある孤独と同じなのかもしれないと
思いました。

この映画は、ブダペストの巨大スタジオで撮影し
ヨルダンの砂漠の景色と組み合わせているそうですが
不思議な光景。
3Dで特に楽しめるのは、宇宙のシーン。
浮遊感いっぱいです。地球も美しい♪

この映画のなかでもう一人とても魅力的なのは
艦長である女性。
”見捨てた私たちが助ける"と厳しい場面でも
英断をします。
ハンサムウーマンという感じ♪憧れます。

そして何より私をハイな気分にさせてくれたのは
この映画全編に流れる音楽たち。
選曲がそれぞれ、意味を持っています
そして、何よりぴったりハマってる。
最高なのは、デビッド・ボウイの
"Starman"
涙ちょちょぎれそう(古いわぁ)になります。
テンションあがって、ついつい、足で
リズムをとってしまう。
紅潮した顔で外に出ることに
なること間違いなしです~

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おまけで、出てくる曲たち
HAPPY DAYS THEME
TURN THE BEAT AROUND
HOT STUFF
ROCK THE BOAT
DON'T LEAVE ME THIS WAY
STARMAN
WATERLOO
LOVE TRAIN

楽しんでくださいね^^
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