東京散歩 目黒界隈 [ハイキング&散策]
昔こちら方面に住んでいたこともあって、時間があったらゆっくりみたいと思っていた町。
目黒のさんまで有名なこの街を、お天気のいい日に散策しました。
東横線、祐天寺で降りて、まずは駅と同じ名前の祐天寺へ。
ここには、歌舞伎で有名な”かさね”の塚があり、歌舞伎で興行する前にはかならずここを
お参りするそうです。人も少なく、のんびりとしたお寺です。
目黒は坂が多いことでも有名。
ここは、なべころ坂と呼ばれる坂。なべが転がるほど急・・・なんですって。
又、道に粘土が露出した状態を方言でなべころといったことから・・・という説も。
道の途中に庚申塔と呼ばれるものがいくつか並んでいます。
このことから、江戸時代にかなりの農村集落があったことがしのばれます。
昔は、60日ごとに巡ってくる庚申(かのえさる)の日に、講中の人たちが当番の家にあつまり
一定の儀式のあと、夜を徹して飲食をともにし、夜明けとともに解散するというのが
庚申講の一般的な形だったそうです。
そのあとは、五百羅漢寺へ。
松雲元慶禅師が彫りつづけたここの五百羅漢像(536対あったが現在は305体)は、江戸期を代表する
木彫りとしてとの重要文化財に指定されています。
現在は、新しい建物の中にあるのですけれど、本堂の中に鎮座した、実際の人くらいの
大きさの木彫りの羅漢様が大勢座ってる様子は、なんだかものすごい迫力で圧倒されます。
今にも動いたり、しゃべりだしたりしそうで、一人ではちょっと怖いくらいの気迫
回廊のほうにも本堂に入りきれない羅漢様がならんでいますけれど、その一つ一つに
名前と、その意味する言葉がかかれていて、日頃心にとめておきたいような言葉が
たくさんありました。
好きな言葉をいくつかならべますね。本当に当たり前なんだけれど、忘れがちな言葉
☆直意尊者…いつも、素直な心を持つ
☆恵依王尊者・・・今生きてゆくことを学ぶ
☆大賢光尊者…多くを語る人が賢者とはいえない
☆善観尊者…人の長所を見る
☆無垢蔵尊者…人の嫌がる仕事をすすんでやる
☆婆闍堤婆尊者…温かい心で人に接する
☆羅旬尊者…病なきは、この上なき幸せ
☆善住義尊者…黙って善いことをする
等々、全部の羅漢様にこういう言葉が書いてあります。
あとから、じっくり読んでみたいと思って、言葉が書いてある冊子を求めてきました。
そうそう、羅漢様というのは、お釈迦様のお弟子さまだった人たちで、歴史上に実在していた人たち。
修行をつんで、聖者のくらいまで登りつめた人たちです。
この500人がお釈迦様の教えを正しく後の世に伝えるために、会議(結集)をしてまとめあげたものが
現在の経典の原型になりました。
私はあまりみたことがありませんが、全国各地に羅漢様が祭られているようですね。
ここは、残念ながら中の写真禁止でしたので、写真はありません。
笑い、、叫び、泣き、あるいは教えを説き、瞑想している様々な”らかんさん”たちは、
私たちに大切な何かを説いているようです。
これとは、全然ちがうものですけれど大円寺にも、羅漢像がたくさんあります。
大円寺は、明和9年(1772年)、死者約一万五千人を出し、江戸の三分の一を焼きつくした明和の大火
の火元とされたので、長い間、再建が許されず、寺の空き地に500羅漢の石像が建てられました。
その後江戸末期(1848)にようやく願い書が受け入れられて寺が再建されたそうです。
ここは、八百屋お七にもゆかりのお寺です。
こちらには、とろけ地蔵という不思議なものがありまして・・・全部とけてる・・・
最近は、悩みをとろけさせてくれるということで、お参りに来る人も多いそうですが
顔形はわからず、なんとも不思議な・・・お地蔵様です。
それから、おきまりの目黒不動尊。
正式名は、“滝泉寺”。境内に豊かな湧水を持ち、景勝地ということもあって、江戸市民の行楽地と
しても賑わった場所です。
創建は平安時代で、慈覚大使が不動明王の悪夢を見たことをきっかけに、不動明王を刻み安置したのが
始まりとか。今、不動明王の像が外にあるのですが、なんだか新しくて、しかも、ちょっとお顔が・・・
笑っちゃうお顔。(不謹慎だけど)
江戸五色不動には、目黒、目白、目赤、目青、目黄があり、これは仏教上五方角(東西南北中央)を色で
示し、黒が南を表わしていたようです。
当時目黒は閑静な農村地帯でしたが、ここ周辺は、参詣客を相手の飲食店が栄え、筍飯という
名物も生まれたそうです。
表に水かけ地蔵というのがありますので、みんなでお水をかけました。
ここには、昔、教科書でならった青木昆陽先生のお墓があるので、ぐるっとまわって
公園のほうの墓地へ行きますと・・・ありました!で、本当に生のサツマイモがお供えしてあって
びっくりサツマイモ先生なんですもん。当然でしょうか・・・
青木昆陽先生は、日本橋の魚問屋の息子でしたが、学問熱心で、サツマイモが飢饉のときにも
生命力の強い食べ物であると申し立て、関東に根付かせた人です。
大好きなサツマイモですから・・・お参りきちんとしました。
そのあと、目黒の下町を歩き、またまた小さなお寺をめぐって・・・楽しい石仏などを見て・・・
この子は、大黒様の上がいつものおきまりの場所のようです
帰りは目黒雅叙園脇から行人坂、そして目黒駅へ。今日はた~っぷり歩いた~!約15000歩
目黒には、ほかに林試の森、寄生虫博物館(笑)、庭園美術館など、見どころがいっぱい。
美味しいトンカツ屋さんもありますし!
たまには、六本木、銀座ばかりではなく、こんな東京も楽しんでみては~??
参考までに今日のコースです
祐天寺→なべころ坂→長泉寺(彫刻美術館)→茶屋坂(目黒のさんま伝説の坂)→目黒川→
ばんりゅう寺→五百羅漢寺→目黒不動尊→太鼓橋→大円寺→行人坂→→目黒駅
目黒のさんまで有名なこの街を、お天気のいい日に散策しました。
東横線、祐天寺で降りて、まずは駅と同じ名前の祐天寺へ。
ここには、歌舞伎で有名な”かさね”の塚があり、歌舞伎で興行する前にはかならずここを
お参りするそうです。人も少なく、のんびりとしたお寺です。
目黒は坂が多いことでも有名。
ここは、なべころ坂と呼ばれる坂。なべが転がるほど急・・・なんですって。
又、道に粘土が露出した状態を方言でなべころといったことから・・・という説も。
道の途中に庚申塔と呼ばれるものがいくつか並んでいます。
このことから、江戸時代にかなりの農村集落があったことがしのばれます。
昔は、60日ごとに巡ってくる庚申(かのえさる)の日に、講中の人たちが当番の家にあつまり
一定の儀式のあと、夜を徹して飲食をともにし、夜明けとともに解散するというのが
庚申講の一般的な形だったそうです。
そのあとは、五百羅漢寺へ。
松雲元慶禅師が彫りつづけたここの五百羅漢像(536対あったが現在は305体)は、江戸期を代表する
木彫りとしてとの重要文化財に指定されています。
現在は、新しい建物の中にあるのですけれど、本堂の中に鎮座した、実際の人くらいの
大きさの木彫りの羅漢様が大勢座ってる様子は、なんだかものすごい迫力で圧倒されます。
今にも動いたり、しゃべりだしたりしそうで、一人ではちょっと怖いくらいの気迫
回廊のほうにも本堂に入りきれない羅漢様がならんでいますけれど、その一つ一つに
名前と、その意味する言葉がかかれていて、日頃心にとめておきたいような言葉が
たくさんありました。
好きな言葉をいくつかならべますね。本当に当たり前なんだけれど、忘れがちな言葉
☆直意尊者…いつも、素直な心を持つ
☆恵依王尊者・・・今生きてゆくことを学ぶ
☆大賢光尊者…多くを語る人が賢者とはいえない
☆善観尊者…人の長所を見る
☆無垢蔵尊者…人の嫌がる仕事をすすんでやる
☆婆闍堤婆尊者…温かい心で人に接する
☆羅旬尊者…病なきは、この上なき幸せ
☆善住義尊者…黙って善いことをする
等々、全部の羅漢様にこういう言葉が書いてあります。
あとから、じっくり読んでみたいと思って、言葉が書いてある冊子を求めてきました。
そうそう、羅漢様というのは、お釈迦様のお弟子さまだった人たちで、歴史上に実在していた人たち。
修行をつんで、聖者のくらいまで登りつめた人たちです。
この500人がお釈迦様の教えを正しく後の世に伝えるために、会議(結集)をしてまとめあげたものが
現在の経典の原型になりました。
私はあまりみたことがありませんが、全国各地に羅漢様が祭られているようですね。
ここは、残念ながら中の写真禁止でしたので、写真はありません。
笑い、、叫び、泣き、あるいは教えを説き、瞑想している様々な”らかんさん”たちは、
私たちに大切な何かを説いているようです。
これとは、全然ちがうものですけれど大円寺にも、羅漢像がたくさんあります。
大円寺は、明和9年(1772年)、死者約一万五千人を出し、江戸の三分の一を焼きつくした明和の大火
の火元とされたので、長い間、再建が許されず、寺の空き地に500羅漢の石像が建てられました。
その後江戸末期(1848)にようやく願い書が受け入れられて寺が再建されたそうです。
ここは、八百屋お七にもゆかりのお寺です。
こちらには、とろけ地蔵という不思議なものがありまして・・・全部とけてる・・・
最近は、悩みをとろけさせてくれるということで、お参りに来る人も多いそうですが
顔形はわからず、なんとも不思議な・・・お地蔵様です。
それから、おきまりの目黒不動尊。
正式名は、“滝泉寺”。境内に豊かな湧水を持ち、景勝地ということもあって、江戸市民の行楽地と
しても賑わった場所です。
創建は平安時代で、慈覚大使が不動明王の悪夢を見たことをきっかけに、不動明王を刻み安置したのが
始まりとか。今、不動明王の像が外にあるのですが、なんだか新しくて、しかも、ちょっとお顔が・・・
笑っちゃうお顔。(不謹慎だけど)
江戸五色不動には、目黒、目白、目赤、目青、目黄があり、これは仏教上五方角(東西南北中央)を色で
示し、黒が南を表わしていたようです。
当時目黒は閑静な農村地帯でしたが、ここ周辺は、参詣客を相手の飲食店が栄え、筍飯という
名物も生まれたそうです。
表に水かけ地蔵というのがありますので、みんなでお水をかけました。
ここには、昔、教科書でならった青木昆陽先生のお墓があるので、ぐるっとまわって
公園のほうの墓地へ行きますと・・・ありました!で、本当に生のサツマイモがお供えしてあって
びっくりサツマイモ先生なんですもん。当然でしょうか・・・
青木昆陽先生は、日本橋の魚問屋の息子でしたが、学問熱心で、サツマイモが飢饉のときにも
生命力の強い食べ物であると申し立て、関東に根付かせた人です。
大好きなサツマイモですから・・・お参りきちんとしました。
そのあと、目黒の下町を歩き、またまた小さなお寺をめぐって・・・楽しい石仏などを見て・・・
この子は、大黒様の上がいつものおきまりの場所のようです
帰りは目黒雅叙園脇から行人坂、そして目黒駅へ。今日はた~っぷり歩いた~!約15000歩
目黒には、ほかに林試の森、寄生虫博物館(笑)、庭園美術館など、見どころがいっぱい。
美味しいトンカツ屋さんもありますし!
たまには、六本木、銀座ばかりではなく、こんな東京も楽しんでみては~??
参考までに今日のコースです
祐天寺→なべころ坂→長泉寺(彫刻美術館)→茶屋坂(目黒のさんま伝説の坂)→目黒川→
ばんりゅう寺→五百羅漢寺→目黒不動尊→太鼓橋→大円寺→行人坂→→目黒駅
2010-02-27 01:15
nice!(25)
コメント(14)
散策楽しそうですねー。
古い街はいろいろは発見がありますよね。
そろそろいい季節になってきました。
しかし、15000歩はすごいなあ。
by HEIJI (2010-02-27 10:59)
こんにちは。
心が落ち着いて癒される散策で素敵ですね。
東京=大都会って感じですが歩きつつ
静かに楽しめる所も色々とあるのですね。
美味しいトンカツ屋さんも気になりすぎます(笑)
by kaoru (2010-02-27 11:52)
祐天寺って、そういうお寺があるところなんですね。
ずうっと東横線乗っていますが、初めて知りました。 ^^;
目黒界隈も歴史がたくさんですね。東京は歴史の町でもある・・・、読ませていただいて再認識しました。八百屋お七、青木昆陽先生、etc etc・・・。
羅漢様、婆闍堤婆尊者がよいかな ^^
by moz (2010-02-27 13:49)
☆majoramuさん、takemoviesさん、aloーhadさん、upakoさん、あらさん、
kuniさん、こんばんは。ご訪問&niceありがとうございます!
☆HEIJIさん、こんばんは。
今が一番歩くのにいいかもです。歩いても汗かかないし。
時々2万歩以上歩きます(笑)
こういう町の普通のところで,ちょっとおいしそうなものを買って食べたり
するのがすごく好きです(*^_^*)
☆kaoruさん、こんんばんは。
東京はこういうところ結構あるんですよ。この頃、こんな場所をひたすら
歩きまわるのに凝っているので、懲りずに見に来てくださいね。(*^_^*)
とんかつ、とんきっていうところがすごく有名です。昔から。
このときは、ほかのところで食事でしたけど。
mozさん、こんばんは。
東横線なんですね。私も祐天寺は通っても、降りて歩いたのは
初めてでした!ふつうは目黒の散歩は、目黒から降りて行くんですもんね。
次回は、池上線のほうを、少し歩いてみたいと思っています。
昔、田園都市線と、池上線が交錯するところにすんでいたんですもん、
結構まだそっち方面は土地感あるんです☆彡
by marilyn (2010-02-28 00:30)
娘は東横線で通っています。昔は日吉に住んでいました。 ^^
東横線沿線はなんとなく思い出深いところです。
by moz (2010-02-28 06:00)
親戚の家に行くのに駒沢通りを子供のころよく通りました
東横線もまだ高架になっていなくて踏切がありました
祐天寺はいつも素通りでしたが、こんなにもいろいろとあるお寺さんなんですね
by COLE (2010-02-28 14:31)
祐天寺って駅は良く知っているのに、そういえばお寺自体にいったこと
なかったですわ。
私も友人が目黒にいたので、結構目黒近辺は遊びに行ったことが
あるのですが、本当にいい町ですよね。
坂があり、お寺があり、美術館があり、もちろんお洒落で美味しい店もあって
久しぶりに行きたくなりました。
by tomoe (2010-02-28 17:33)
京都の嵐山にも 五百羅漢さんがあります。
色んなお顔があって、見ていて時間を忘れます♪
by aya (2010-02-28 20:28)
向日葵さん、まるまるさん、kenpoohさん、やっぴーさん、春分さん、こんばんは。
御訪問&niceありがとうございます。
☆mozさん、ご再訪ありがとうございます。
東横線は、JRに比べて安いし、しかも、ガラが悪くないので(時々ひどいとこ ろありますもんね(笑))すごく好きな線です。女の子も通学には
割と安心して載せられると思います。
☆COLEさん、こんばんは。
駒沢通りもなつかしい。駒沢公園も休みの日によく家族で犬を車に
乗せて散歩にいったものです。ついでに多摩川のほうでもよく
遊びました。
☆tomoeさん、こんばんは。
桜の季節は、とってもいいので、ぜひいらしてください。
昨年も行ったけれど、川沿いの桜がとても綺麗です。
美味しいものやサンも意外とたくさんあるんですよね。
ぶらぶら歩きにいい街です。
☆ayaさん、こんばんは。
京都には、立派なものがあるんでしょうね、きっと。
たくさんある羅漢様のなかには、男性だけれど、きっと自分ににているのが
あるんではないかしら・・・と思いました。
by marilyn (2010-02-28 22:26)
江戸の街にタイムスリップしたようなところですね。
東横線の祐天寺、うぅぅ~~~ん、いつも素通りでした。
時にはこんな歴史散歩、素敵!
暖かいお天気の日に、カメラを片手に、のんびり街歩き。
お勧めコースを書いていただいたので、電車に乗って出かけてみようかしら。
10歳まで武蔵小杉に住んでいたので、何だか懐かしい東横線沿線です^^。
by SUMAKO (2010-03-01 00:16)
気温もだんだんと暖かくなってきましたので、カメラ片手の散歩が
最高の時期ですね~
大黒様の上の猫が全てを物語っているようです♪
by kelly (2010-03-01 11:25)
「たこ薬師」のコピーがいいですね。
本当に幸せを吸い寄せそう~☆
たこの形のお守りとか根付なんてありそうね。
行ったことのない祐天寺。なかなか深くておもしろそう♪
by 紫音 (2010-03-01 11:31)
shinさん、がぁこちゃん、ご訪問&niceありがと!!
SUMAKOさん、こんばんは。
最近は、東京めぐりにもこっています。
SUMAKOさんも、あちら方面ときどきいってらっしゃるようですけれど
クリちゃん連れてでは無理ですね・・・
わざわざ行かなくても、こちら方面もあるくところいっぱいですもんね。
kellyさん、こんばんは。
歩くときは、ほぼ昔の小さなカメラを持って歩きます。
さすがに大きなのだと、歩くのに邪魔。っていうかとっている暇なくて。
一人ならいいんですけどね。
写真は写真でゆっくり別にとるのが好きです。
とにかく今は、ほんとに、ぶらぶら歩きが気持ちいい~!
紫音さんこんばんは!
何だかユーモラスなタコでしょ。
お寺とは思えない(笑)
目黒の500羅漢像はなかなかみごたえありましたよ~
あちらにいらっしゃることがあったらぜひどうぞ!
by marilyn (2010-03-01 22:23)
沒有醫生的處方
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by Cialis canada (2018-04-14 12:59)