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キリマンジャロの雪 [映画]

横浜にある小さな映画館でこの映画を見てきました。
この映画館、ノスタルジックで最近お気に入りなんです♪

マルセイユで結婚30周年を迎えた熟年夫婦ミシェル(ジャン=
ピエール・ダルッサン)とマリ=クレール(アリアンヌ・アスカリッド)の
夫婦、家族愛、失意とそして希望の物語。
ネタバレにならないように書くと、なんだか中途半端な
表現になってしまうのですが、そこのところはご理解を。

労働組合委員長だった夫がある日、不況のため失業する。
それは、自らも犠牲にならずにはいられなかった彼の
男気でもあるのですが、それを受け止める奥さんの言葉、
いいなぁ。顔色も変えず、なかなかそんな風にいえる人は
少ないでしょう。
そんななか、結婚30周年に思いがけず
子供達からプレゼントをもらう・・・
そのときの歌のかぶせ方、うまい!ホロッとする場面です。

キリマンジャロ、それは、きっとマリ・クレールの夢の象徴。
そして、その夢がかないそうになる直前にあるできごとが
二人を襲い、事態は思いがけない方向に・・・

そして夫婦が下す、あるひとつの決断。
それをお互いが知ったとき・・・泣けます。

ここにでてくるフランスの子供達、ものすごく可愛い。
顔立ちもそうだけれど、こんな孫たちに囲まれている二人を
見てると本当にうらやましい^^
そして、その夫婦の決断にかかわる子供たち、
これまた可愛いこと。
私もきっとそんな決断、行動をしてしまいそう。

反対する夫婦の実の子供達の気持ちもわかり過ぎるほど
わかる。でも最終的にとてもいい子供達。
この映画に出てくるワルは、たった一人だと思う。
(あっ、もう一人、勝手なお母さんもいるけど)
映画見て考えてね(笑)

年月を経た夫婦の機微、味わいそして周囲の人たちとの
絆を、あらためて感じ、生きるって、人っていいなぁと思わせられる
作品でした。

監督はこれをデジタルではなく、敢えてフィルムで
撮ったということも作品をまた味わい深いものに
しています。

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