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グリーンブック 大いに笑い…そしてほろっと [映画]

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いわずと知れた本年度アカデミー賞で
作品賞など3部門をを受賞したグリーンブック。
早速夫と見てまいりました。

時代はまだ、人種差別が色濃く残る60年代
特に南部でそれがひどかった時代に、黒人が泊まる
施設のガイドがグリーンブック。

主題は人種差別という重いテーマなのですが
プライド高い黒人のピアニストとガサツな白人ドライバー
との8週間にわたるツアーのあと、全く異なる二人に
強い絆ができるという実話に基づいた、大いに
笑わされて、そしてほろっとするお話。

人種も、育つ環境も、価値観も、見かけも
財産も、何もかも違う人たちがいるのがこの世の中。

自分の世界だけしか知らず、他の人たちの
立場を思い図ることのなんと難しいことか。

ましてや、この島国の単一民族の中に暮らしていては
長い間黒人の人たちが受けてきた迫害について
知っていはいても、痛みを知る機会は、なかなか
ないことに気づかされます。

そんな時代に敢えてなぜシャーリーは、南部へ
ツアーを決行しに行ったのか。
その疑問は次第に解けます。
我慢して、耐えて、人間としての尊厳まで
奪われそうになっていく。
人として、耐えがたい孤独を抱えるシャーリーの心に
教養もなく、ガサツで、黒人は大嫌いだったトニーの
心が次第に寄り添います。
トニーの心を変えた大きな理由のひとつが
彼の奏でるピアノの音色かな。

二人の会話、笑わせる。
途中何度も大声で笑ってしまいました。
完璧でない二人…愛おしい(笑)
うちの夫は、単純で、がさつで、大食いで、やること
トニーに近い(笑)
そして古き良き時代のアメリカのクリスマスシーンに
シナトラの歌が流れ。。。感動的なラストへ。

押しつけがましくなく、見た後に心が
ほっこり。幸せな気持ちに。
途中に流れる…ジャズ音楽の数々も素敵。

トニーがシャーリーに言うセリフ。
寂しい時には待っているのではなくて、自分から書いてみるんだよ(このときは手紙の事ですけど、自分から働きかけるということ)この言葉、すごく響きました。
良い映画に出会った日は、幸せです^^

監督は、ピーター・ファレリー

次は、イーストウッドの運び屋かな!
nice!(4) 

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